日本人と偽り「出前館」で配達疑い ウズベキスタン人ら4人逮捕

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2025年05月15日 07:43  毎日新聞

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毎日新聞

警視庁=米田堅持撮影

 日本人になりすましたウズベキスタン人に「出前館」の配達員をさせて、不正に手数料を得たなどとして、警視庁国際犯罪対策課は15日、東京都中野区の会社役員、山崎光太郎容疑者(50)ら日本人男性3人とウズベキスタン国籍の男性配達員1人を詐欺と私電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕したと発表した。


 山崎容疑者らは短期滞在で就労が認められていないなどのウズベキスタン人とベトナム人の150人以上を配達員として働かせ、給料の一部を手数料として得ていたとみられる。警視庁は、山崎容疑者が2022年以降、約5400万円の収益を得たとみて調べる。


 ほかに逮捕されたのは東京都中央区の無職、佐野公大(35)▽大阪府豊中市の自営業、島田卓磨(32)▽ウズベキスタン国籍で住所不詳、無職のママトカディロフ・イスカンダルベク・レジャボイ・ウグリ(24)――の3容疑者。


 逮捕容疑は、4人は共謀して、23年10月21日ごろ、島田容疑者が配達員をすると装って出前館と業務委託契約を申し込んでアカウントを得て、不正な利益を得たとしている。4人は容疑を認め、山崎容疑者は「働く予定のない者を配達員として登録させ、外国人に貸して手数料を取っていた」と供述しているという。


 警視庁によると、山崎容疑者らは、名義を貸す日本人を集めて出前館の配達員のアカウントを作成させ、ママトカディロフ容疑者にIDやパスワードなどの情報を渡して配達をさせていたという。


 ママトカディロフ容疑者は配達で1カ月に十数万円程度を売り上げていたとみられる。山崎容疑者らは、出前館から日本人名義の銀行口座に支払われる給料の一部を手数料として受け取り、残りを配達員に支払っていたとされる。


 ママトカディロフ容疑者は、短期滞在で入国した後、難民申請が認められず、就労が禁止される「仮滞在」となっていた。23年9月には、ペダル付きバイク「モペット」で配達中に交通事故を起こしており、その捜査の過程で、出前館の配達員用のアプリに日本人名義のアカウントでログインしていることが発覚した。【朝比奈由佳】



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