



「そんなに怒る話? 意味がわからないんだけど」私は姉がなぜここまで怒るのかまったくわかりませんでした。私は今までもテニス部のみんなと仲良くしてもらっていたし、同窓会にだって参加してきました。カズキとの関係だって、私から言い寄ったとかでもありません。



もしかして姉もカズキを好きだったとか? 一瞬、そんな考えもよぎりました。しかし姉からそんな話を一度も聞いたことはないし、姉は当時好きな人がいたので、カズキを好きだったというわけではなさそうです。今回の同窓会の参加にしたって、姉もいるグループLINEでやりとりしていたわけだし……私は間違ったことは何もしていないと思うのです。


姉と言い合ったあと、私は過去を振り返ってみました。カズキと私の出会いから、テニス部員との交流、そして今に至るまで。
姉が言う「(ユオが)急に近づいてきた」というのは、どう考えても誤解です。私が自分からテニス部員の輪に入ったのではなく、カズキに誘われるうちに仲良くなったのです。
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【第3話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・rollingdell 作画・うーにゃ 編集・石井弥沙