大日本印刷(DNP)(東京都新宿区)は6月16日、同社が運営するリアル書店とネット書店を連携したハイブリッド型書店「honto」で購入した商品を、全国のセブン-イレブン店舗で受け取れるようにすると発表した。セブンネットショッピングとの協業で、9月1日から開始する。
hontoでは、本の通販ストアや電子書籍ストアといったネット書店と、丸善、ジュンク堂書店、文教堂などのリアル書店を連携。通販や電子書籍の購入に加え、注文した本をリアル書店で受け取ることができる。今回のセブンネットショッピングとの連携により、全国のセブンでも受け取れるようになる。
背景には、国内の書店が減少していることがある。出版文化産業振興財団の調査では、2024年8月末時点で書店が1つもない自治体は27.9%に上る。また、2025年3月には、ファミリーマートやローソンの一部店舗で雑誌販売が終了した。
セブンネットショッピングでは電子書籍サービスを終了し、hontoに一本化する。既に購入した電子書籍などについては、hontoで閲覧できるようにする予定だ。
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両社はエンタメ分野において、共同でのキャンペーンやイベントの企画、オリジナルグッズや限定特典の開発・展開なども進めるとしている。
大手コンビニでは、ローソンがトーハンと連携して書店併設型店舗「LAWSONマチの本屋さん」を展開するなど、書店が少ない地域のニーズへの対応を進めている。
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