ブルーベリーの実付きが良くなるという剪定(せんてい)方法の解説動画が「分かりやすい」「とても参考になった」とYouTubeで話題です。動画は、記事執筆時点で8万9000回以上再生されています。
動画を投稿したのは、植物の生産・販売を手掛ける「関戸園芸」(三重県鈴鹿市)のYouTubeチャンネルです。今回は、果実の付き方が“確実に変わる”ほど重要な冬季のブルーベリーの管理方法について解説します。
まず実施するのは「植え替え」。水切れで枯れてしまうのを防ぎ、元気よく育てるために必要な工程です。ブルーベリーは細かい根をたくさん伸ばすため、すぐに根鉢が固まり水を吸収しにくくなる植物だといいます。
動画では、鉢をより大きな物へ変える場合と、鉢の大きさを変えない場合の2パターンに分けて植え替え方を紹介しました。なお、生育に十分な日差しを受けていないと果実が酸っぱくなってしまうそうです。
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植え替えが終わったら次は剪定へ。冬に枝を切る目的は、花芽を減らして1粒の果実の質を向上させることと、古い枝や不要な枝を切り落として果実が実る部位を増やすことです。
一方、夏に剪定する目的は、株のサイズをコンパクトに仕上げることと、収穫後に枝を切って葉芽を花芽へ変えること。夏の場合は、葉を減らしすぎると株が弱り枯れてしまう可能性があるため、無駄な枝を切り落とす作業は冬に行うことを勧めています。
冬に枝を間引く重要性を解説したら、いよいよ実践です。剪定は、枝を間引く作業と、一部の花芽を落とす作業の2段階に大きく分かれています。
まず行うのは、枝を間引く作業。対象となる枝は「折れたり、枯れたりしている枝や、つまようじよりも細い枝」「内側に向かって伸びている枝」「重なり合っている枝」の3種類です。
動画では、鉢植えのブルーベリーを使って切るべき枝を紹介。株をよく観察して、細いものや枯れているものはもちろん、幹の外側ではなく内側へ向かって伸びている枝を落としました。不要な枝を切ることで日光が差し込みやすくなります。
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交差している枝は根元からカット。株元の近くから生えている太くて立派な枝は、将来的に主軸となる可能性があるので半分ほどの高さに切って保存します。
逆に、果実が実るほど元気な枝でも樹形を乱す場合は間引く対象となり、しっかりと切り落としておきます。
続いて、一部の花芽を落とす作業。ぷっくりと膨らんでいる花芽の数をカウントし、芽の半数を残すように切り落とします。品種によって異なりますが、1つの花芽には10個ほどの花が咲くため、半分に減らしてもかなりの数のブルーベリーが収穫できるそうです。
鉢植えのブルーベリーを使って枝と花芽の落とし方を解説したら、次は地植えのブルーベリーを剪定していきます。動画に登場する株は7〜8年ほど経過している大きなものですが、手順は先ほどと同じ。不要な枝を間引いてから、一部の花芽を落としていきます。
不要な枝を見つけるコツは、さまざまな角度から観察すること。古い枝を落とすことで新しい枝の発生が促され、果実の量が増えます。同時に花芽を減らすことで1粒あたりの質が向上。しっかりと植え替えもしておけば、ブルーベリーは元気に成長すると力説しました。
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分かりやすいブルーベリーの剪定方法の解説に、コメント欄では「とても参考になりありがたいです」「この冬がんばる気力が出てきました」「聞きやすく分かりやすかった。ありがとうございます」「最後に花芽を切るという事を教えていただいて良かったです」「手入れして大きな実を収穫したいと思いました」などの感想が寄せられています。
YouTubeチャンネル「関戸園芸【お庭男士】チャンネル」では、ブルーベリー以外にもさまざまな植物に関する情報を発信しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「関戸園芸【お庭男士】チャンネル」
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