映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2月28日公開)のプロモーションで来日したティモシー・シャラメ (C)ORICON NewS inc. ハリウッド俳優のティモシー・シャラメが主演する映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2月28日公開)のプロモーションで来日し、8日に東京・麻布台ヒルズの中央広場で行われたイベント「SPECIAL RED CARPET EVENT in TOKYO」に出席した。
【画像】イベント中のそのほかの写真
シャラメは、2023年に主演作『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』のプロモーションで初めて日本を訪れて以来、約1年半ぶり2回目の来日。今回の作品は、現在もステージに立ち続けるミュージシャン、ボブ・ディランの半生を描いた伝記映画。
ディランが無名の若者から、時代の心をつかんだ数々の楽曲でスターダムを駆け上がっていく過程と、その裏にあった苦悩や葛藤、彼を取り巻くミュージシャンたちとの関係性などが描かれる。若き日のディランを演じたシャラメは、全ての歌唱シーンを自身の声で歌い上げ、ギター演奏でも圧巻のパフォーマンスを披露している。「第97回アカデミー賞」には、シャラメが主演男優賞にノミネートされているほか、作品賞など計8部門にノミネートされている。
本作のプロモーションでシャラメは、米ロサンゼルス、ニューヨーク、英ロンドン、仏パリ、伊ローマなど、世界各国をめぐる中で、日本発祥の玩具「ベイブレード」を手にしてカーペットに登場したり、街中で電動サイクルをレンタルして会場に乗り付けたり、さまざまなサプライズを敢行。今回のサプライズは、日本のファッションブランド「A BATHING APE」のマスコットキャラクター「BABY MILO(ベイビー・マイロ)」とともに登場した。
約230人のファンの黄色い歓声に迎えられたシャラメは、何度も「Thank you.(ありがとう)」と言い、一昨年の『ウォンカ〜』の時の日本のファンの印象もよく覚えていると笑顔を浮かべた。
シャラメは「ボブ・ディランは、自分にとって非常に大きな意味を持つ、素晴らしいアメリカのアーティストであり、世界的なアーティストです。5年半にわたるリサーチの中で、日本にも彼のファンがたくさんいることを知りました。1970年代に日本で行われたコンサートも素晴らしく、彼の最高のレコードのいくつかが日本で録音されています」と、ディランとゆかりのある日本に作品を携えて来られた喜びを伝えた。
自身にとっても「ボブ・ディランの音楽が自分に与えたインパクトは、言葉では言い尽くせないものがある」と言い、「この作品に関わることは自分の使命だと感じていました」と強い思いをにじませた。
さらに「映画を観ていただければ、ボブ・ディランの音楽がいかに大きなインパクトを持っていたのかを感じていただけると思います。自信過剰というわけではありません。みんなで1万時間を費やして全身全霊で作り上げた作品です」とアピール。
「劇場で観る価値のある映画になったと自負しています。アートは、観る人の解釈に委ねられるべきものだと考えていますが、自分と同じように感じていただけたら、愛していただけたら、とてもうれしいです」と呼び掛けた。
最後に、日本語でメッセージを求められ、「見てね!」と快く応じると、この日一番大きな歓声と拍手に包まれながらステージを後にした。