シバイヌ「かぼす」、死後も愛され=世界的人気、ファンから手紙―千葉

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2025年02月16日 19:31  時事通信社

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シバイヌ「かぼす」の散歩コースに設置された銅像の横に座る佐藤敦子さんと「ねいろ」=2024年12月15日、千葉県佐倉市
 暗号資産(仮想通貨)のロゴモデルになるなど世界的に人気だった千葉県佐倉市のシバイヌ「かぼす」が昨年5月、静かに息を引き取った。それでも半年後の誕生日には、飼い主の佐藤敦子さん(63)の元にファンから手紙が届くなど、かぼすは死後も愛され続けている。

 かぼすは雌の保護犬で、2008年に佐藤さんに迎えられた。10年にブログへ投稿した愛らしく澄ました表情の画像がきっかけとなり、世界中で人気者に。かぼすをロゴモデルにした暗号資産「ドージコイン」が作られるなどし、推定18歳でこの世を去ると、その死はAP通信やBBC放送など世界のメディアでも報じられた。

 かぼすの死を伝える佐藤さんのX(旧ツイッター)の投稿には、10万件を超えるリアクションが寄せられた。間もなく同県成田市で開かれたお別れ会には約200人が参列し、記帳には1時間以上並ぶ列ができた。訪日中に海外メディアの報道を見て駆け付けた外国人も多かったという。お別れ会の様子を映した動画は1000万回以上再生された。

 記帳台に置かれたノートには日本語のほか英語、中国語、ロシア語、タイ語などでメッセージがつづられた。佐藤さんは「翻訳機能付きのカメラアプリで読み返すのが楽しみ」と語る。

 かぼすの11月の誕生日には、死後にもかかわらず全国から手紙が届いた。手紙には「心身ともに参っていたが、(過去の)ブログを見て心がまた動き始めた」など感謝の言葉が並ぶ。佐藤さんは「いろんな人の人生に寄り添ったようだ」とほほ笑む。

 そして佐藤さんの隣には現在、かぼす同様に保護犬だったシバイヌ「ねいろ」(推定11歳)がいる。昨年7月に来た当初は人の気配におびえがちだったが、なでられることにも慣れた。佐藤さんは「子犬なら当たり前の行動でも保護犬だとできない犬もいる。小さな成長がとてもうれしい」と目を細めている。 

生前のシバイヌ「かぼす」を抱く佐藤敦子さん=2024年3月、千葉県成田市(AFP時事)
生前のシバイヌ「かぼす」を抱く佐藤敦子さん=2024年3月、千葉県成田市(AFP時事)

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