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50代の今、定年に向けて準備しておきたいことって?
20歳くらいで就職したとすれば、50歳時点でのキャリアは30年になります。今まで、結婚、出産、子育てなど、さまざまなライフイベントを経験し、そろそろ定年後について考える時期となってきました。厚生労働省の「令和4年簡易生命表」によると、日本人の平均寿命は、男性81.05歳、女性87.09歳。50歳からの残りの人生は約30〜40年と、結構長く、「まだまだ、いろんなことができそう!」と思えるのではないでしょうか。そう考えると、50代はちょうど折り返し地点であり、第二の人生に向けた準備の時期といえます。今回の記事は、50代の今、準備しておきたいことを紹介します。
準備1:定年後の収入をイメージし支出を見直そう
現役時代と、定年後で大きく違ってくるのは収入です。現役のときは、収入が多く、日々の支出を管理しなくても、なんとなくお金が回っていたかもしれません。しかし定年後の収入は、現役時の収入の6〜7割ぐらいに減ってしまうことが多くあります。それなのに、お金の使い方が現役のときのままであれば、毎月、貯蓄を取り崩すことになってしまうでしょう。どんなに貯蓄があったとしても、毎月、取り崩し続けていると、目に見えてお金が減っていき「これからどうなってしまうのか?」という不安にさいなまれることになってしまうでしょう。一方、収入に見合ったお金の使い方ができれば、減った収入内でやりくりできます。老後の貯蓄に手を付けずに過ごすことができれば、その先の将来に対して、大きな不安を感じることはないはずです。第二の人生に向けて必要なのは、心のゆとりを得るための支出の見直しです。
準備2:自分らしい働き方を考えておこう
最近では、定年後も働く人が増えています。理由は、お金が足りないからというだけではありません。家で過ごすよりも、働いている方が、さまざまな人と関わりが持てることに価値を感じるためです。そのため、定年後の心と体に負担とならない、自分らしい働き方にこだわるようになります。
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その際、もしかしたら、必要な仕事の資格があるかもしれません。50代のうちから準備を始めておけば、順調なスタートがきれるはずです。定年以降の働き方は「自分らしく」を大事にしましょう。そのためには、どんな働き方が自分に向いているのか、早くから考えておくことが必要です。
準備3:老後リスクを想定しておこう
定年後、仕事と趣味どちらも充実させ、安心な老後にするためには、老後リスクを想定しておくことが大事です。具体的な老後のリスクというのは、自分自身が病気になること、身内や友人に不幸があったり病気・介護があったりで悩み事を抱えてしまうことです。これらのことは、高齢になれば誰でも起こることです。しかし、ネガティブなことなので、前もって考えたくないと思うかもしれません。ただ、何も想定していなければ、万が一のとき、自分一人で問題を抱え込んでしまい、大きなストレスとなることもあるでしょう。そうならないためにも、50代のうちから、老後リスクを想定しておくことが必要です。その際、自分なりに考えをまとめ、家族間で共有しておけば、まさかのときに慌てずにすみます。
まとめ
社会に出た20歳くらいから50歳まで、いろんなことがあったはずです。これからの30〜40年も、同じくさまざまなことがあるはず。長い人生を充実させるためには準備が大事です。
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3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))