ハイボールと糖質ゼロビール、豆乳とアーモンドミルク…どっちが痩せる?元リバウンド女王が解説!

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2025年03月19日 11:10  web女性自身

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「以前は、ダイエットをしてはリバウンドを繰り返していました」



そう振り返るのは、パーソナルトレーナーのここさん(45)。学生時代の失恋をきっかけにダイエットに突き進み、「○○だけダイエット」や「ファスティング」「糖質・脂質制限ダイエット」など流行のダイエットを手あたり次第に試したそう。



「若いころはどんな方法も、とにかく頑張れば一時的には痩せられました。しかし目標体重をクリアしてもとの生活に戻ると、あっという間にリバウンド。ダイエット前より太ってしまったことも何度かあります」(ここさん、以下同)



さらに体重の増減で、健康を損なう事態にも陥ったという。



「肌が荒れ、疲れやすくて、脱毛症になったこともありました。今思えば、急激な体重変化でホルモンバランスが乱れたのでしょう」



こうした数々の失敗から、ここさんは正しいダイエットや栄養学を学び、最終的に14kgの減量に成功した。今はリバウンドもなく、女性のダイエットを指導するトレーナーとしても活動している。



「昔は『ダイエット=食事制限』という考えが強く、野菜中心の食生活で肉や魚も減らし、米はいっさい食べませんでした」



おなかがすいて甘いものが欲しくなり、ついおやつを食べてしまう。その罪悪感から食事量を減らすが、またおやつに手が伸びて……という悪循環。同じ思いを経験した人も多いのではないだろうか。



「しかし、実際に大切なのは『量』ではなく『選び方』だと気づいたのです。栄養の知識を身につけて無理のないペースで減量すれば、リバウンドもしません」



なかでも「脂質」に注目することが、脂肪を落とすために欠かせないとここさんは言う。



「バターたっぷりの洋菓子と脂質の少ない和菓子を比べたとき、同じカロリーならどちらを食べてもいい、というわけではありません。人は日々の活動で、糖質からエネルギーを消費し、糖質がなくなった後、脂質を消費します。順番を考えると、脂質のほうが蓄えやすいのは明らか。体に脂肪として蓄積されやすいため、カロリーだけで判断するダイエットは失敗するリスクが高いと思います」



おやつは全く食べてはいけないのではなく、高脂質なものを避け、甘栗やふかし芋などに替えればOKだそう。



とはいえ、いまから栄養学を学ぶのはハードルが高い……。そこで今回は、栄養や運動の正しい知識を「ダイエットクイズ」形式で教えてもらった。これまでの常識が合っているかどうか、クイズに挑戦しよう。



「たとえば『高カカオチョコレート』のように、健康的なイメージをもつ食品もありますが、それらがすべてダイエット向きとは限りません。また、『おやつにはナッツがよい』とよく聞きますが、ナッツは高脂質。たくさん食べすぎるとダイエットには逆効果です」





■その常識間違っているかも!痩せる選択はどっち?クイズ12



(1)ランチで選ぶなら「寿司」or「サンドイッチとサラダ」
(2)「シーザーサラダ」or「コブサラダ」
(3)「炊き立てごはん」or「冷凍ごはん」
(4)「焼き芋」or「ふかし芋」
(5)「高カカオチョコ」or「グミ」
(6)「アーモンド」or「ジャーキー」
(7)「ハイボール」or「糖質ゼロビール」
(8)「豆乳」or「アーモンドミルク」
(9)「砂糖」or「本みりん」
(10)「鶏むね肉ばかり食べる」or「ときどきサバを食べる」
(11)歩くとき「つま先から」or「かかとから」
(12)「浅く座る」or「深く座る」





■正解はこちら



(1)正解は寿司。魚のタンパク質とごはんの炭水化物のバランスが◎。サンドイッチとサラダはマヨネーズやバターなど脂質が多い。カロリー比較より、脂質の低さを判断基準に



(2)正解はコブサラダ。カロリーはやや高めだが、栄養バランスがよく、タンパク質が多いので腹持ちもよい。シーザーサラダはチーズやマヨネーズを含むドレッシングの脂質に注意



(3)正解は冷凍ごはん。糖質は“ダイエットの敵”ではなく、脂肪燃焼に不可欠な栄養素。また糖質を冷やすと、消化されにくい「レジスタントスターチ」に変化し、満腹感が持続する。レジスタントスターチは温め直しても減らないので“冷凍ごはんをチン”がおすすめ



(4)正解はふかし芋。そもそもさつま芋はダイエットの味方だが、特に焼き芋はでんぷんが糖化して体内で吸収されやすい。チョコやクッキーをやめて、おやつはふかし芋にしよう



(5)正解はグミ。グミの主成分は糖質とゼラチンで脂質はほぼゼロ。高カカオチョコは体によいイメージだが、カカオバター由来の脂質が高め。食べ続けるとダイエットには逆効果



(6)正解はジャーキー。アーモンドは健康や美肌によい食材だが、ジャーキーと比べるとカロリーは約2.4倍で、脂質は7倍以上! 高タンパク、低脂質、鉄分豊富なジャーキーを選ぼう



(7)正解は糖質ゼロビール。「ダイエットにはハイボールがよい」といわれるが、カロリーで比較するとハイボールは糖質ゼロビールの約2倍! 乾杯は糖質ゼロビールにしよう



(8)正解はアーモンドミルク。アーモンドは脂質もカロリーも高めだが、作る過程で油分が除かれたアーモンドミルクは低脂質で低カロリーだ。カフェでのカスタマイズにピッタリ!



(9)正解は本みりん。カロリーは本みりんが高めだが、砂糖は血糖値が上がりやすい。うま味成分が含まれる本みりんは、砂糖より少量で甘味とコクを出せることもおすすめポイント



(10)正解はときどきサバを食べる。低脂質の鶏むね肉は代表的なダイエットフードだが、そればかりでは脂質不足に。「私は朝、脂肪燃焼効果の高い魚の脂が豊富なサバを食べます」



(11)正解はかかとから。大股で歩けばカロリー消費が増加。筋肉を使えば代謝が上がり、痩せやすい体になる。家の中でのちょっとした移動も、痩せる歩き方で消費カロリーアップを



(12)正解は浅く座る。骨盤を立てフラットな状態をキープでき、筋肉に軽い負荷がかかる。毎日運動するのが難しい人は日常動作を見直して、消費カロリーをチリツモで増やそう





■停滞期の攻略がダイエット成功のカギ



さらにここさんは、ダイエットの戦略について次のように語る。



「どんなダイエットでも、体重が目標までまっすぐ落ちていくことはありません。ある程度減量できたら、体重の変化がなくなる『停滞期』が来ます。そこで私は、停滞期が来るごとにダイエットの項目を少しずつ増やすことを勧めています」



ダイエットの項目を増やす、とはどういうことだろう。



「最初の停滞期では、夕食のごはんの量を少し減らす。次の停滞期では、ウオーキングを追加するなど。小さなダイエット項目をたくさん用意して、停滞期が来るたびに少しずつ追加していくのです」



ダイエットといえば「1日800キロカロリー以内」や「毎日1時間走る」「米は食べない」などストイックな目標を立てる人が多いが、それは失敗のもと。



「初めからきついダイエットルールを設定すると、停滞期が来てもそれ以上何かを追加することはできません。すると、停滞期から抜け出せずにダイエットは失敗に終わります。ダイエットの序盤はしっかりとごはんを食べましょう。おなかが満たされた結果、『おやつを欲しない』という状態が理想的。1カ月に1kg減を目指して、ゆっくり着実に痩せるのがおすすめです」



実際、ここさんのダイエット指導を受けたA子さん(52)はダイエット開始から2カ月で4kgの減量に成功。当初「こんなに食べていいの?」と思ったそうだが、前述の戦略で無理なく痩せられたという。



しかもウエストが8cmもダウンし、洋服は11号から9号になるという見た目の変化ぶり!



「1kgの筋肉と1kgの脂肪を比べたら、脂肪は大きく、筋肉は小さい。体積が違うのは、筋肉は重く、脂肪は軽いからです。食べないダイエットでは筋肉が減ります。筋肉は重いので、せっかく体重が落ちても体積は小さく、見た目はあまり変わりません。A子さんは軽い脂肪をたくさん落としたので、4kgの減量でもウエストなどが激変。見た目がとてもスリムになりました」



正しい知識があれば、ことさらがまんしなくても、ダイエットは成功できる。



食べ物や運動の知識を正しく理解して、無理せず、効率よくスリムな体を手に入れよう。

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