
【動画】豪華俳優陣が能登への想いを胸に参加 『⽣きがい IKIGAI』予告映像
甚大な被害を生じた地震から8ヵ月後、豪雨という再びの災害に見舞われた能登。ミュージカル、ストレートプレイ、オペラ、歌舞伎などジャンルを越える演出家として国内外で幅広い作品を手がける宮本亞門は、能登でのボランティア活動に参加、想像を超える被害と復興の遅れを目の当たりにした。宮本が地元の人々の声を聞き、言葉に触れ、復興の想いを募らせることで、本作が誕生した。
主演を務めるのは、1972年「劇団四季」に入団、『ジーザス・クライスト・スーパースター』で主演デビュー後、人気を博し、退団後は舞台だけにとどまらず、映画やテレビドラマで活躍する鹿賀丈史。
石川県出身の鹿賀は本作の出演について、「宮本亞門さんから、能登の現状やそこに生きる人を描いたショートフィルムを撮りたいというお話を頂き、即参加したいという意思を伝えました。少しでもこのショートフィルムで能登の方々が、元気になってもらえたらと思い撮影に挑みました」と出演を熱望したことを明かし、「このショートフィルムを通じて、観ていただいた方が少しでも強く生きていくということを感じていただけたら、これ以上幸いなことはありません」と本作に込めた思いを語った。
信三の妻・美智子を演じるのは、93年俳優デビュー以後ドラマ『愛していると言ってくれ』『Beautiful Life〜ふたりでいた日々』をはじめ数々の人気ドラマに出演、映画『赤い月』で、第28回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞の常盤貴子。
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信三の心を開くボランティアの青年役には、2021年俳優デビューし、日曜劇場『下剋上球児』『宙わたる教室』など話題作に次々出演、『ひだまりが聴こえる』でテレビドラマ初主演を務め、現在も放送中のドラマ『恋は闇』に出演中の小林虎之介。
信三の甥・尚文役には、劇団員としての活動を経て、北野武監督の『ソナチネ』で映画デビュー以降、映画を中心にTVドラマや演劇と幅広く活躍する津田寛治。
ボランティアセンターの上田役には、『ストリッパー物語』で主役で鮮烈なデビューを飾り、1978年『ヒモのはなし』で第13回紀伊國屋演劇賞個人賞受賞ほか、『蒲田行進曲』の小夏役など、つかこうへい作品黄金期を支える一人であり、舞台・映画・ドラマと変幻自在に幅広い役を演じる根岸季衣。
企画・脚本・監督を務める宮本亞門は30年ぶりにメガホンをとった本作について、「能登の被災者が『元旦の震災、今度はこれか。まだ頑張らなきゃいかんのか』と語り、現地の女性が『突然、やることも目標も消える…こんなに辛いことはない』と呟いた言葉に、深いやるせなさを感じました。だから私は願います。命ある限り、諦めないでほしい。1日1日を生き抜けば、きっと希望が見える。その思いで30年ぶりにメガホンを取りました」と実際に現地での声がきっかけになっていることを語り、「この作品が、皆さんが「生きがい」を見つめ、心にそっと寄り添えますように」と本作に込められた願いに近い思いを明かしている。
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あわせて解禁となったポスタービジュアルは、温かな光の中でちゃぶ台を囲む信三と美智子の写真をメインに、壊れてしまった信三の家など災害の爪痕も感じさせるもの。コピーは「それでも生きることは、喜びなんだと信じたい」と添えられており、厳しい現状の中で描かれる希望の物語を感じさせる。
予告映像は、倒壊した家から助け出される信三のショッキングなシーンからスタート。全身泥だらけになりながらも、救助されてすぐに去ってしまう信三の姿に、心を閉ざし孤立している様子がうかがえる。しかし、ボランティアの青年との会話をきっかけに、加賀の方言で「ばかだなあ」との意味を持つ「だらやなあ」と笑う信三の姿も。信三にもう一度、生きることに目を向けさせたきっかけは何だったのか…。
ショートフィルム『生きがい IKIGAI』(上映時間:28分)は、6月20日より石川県先行公開、7月11日より全国順次公開。
※鹿賀丈史、常盤貴子、宮本亞門のコメント全文は以下の通り。
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■主演:鹿賀丈史
昨年の元旦に能登地方を襲った大地震、そしてその後に起こった水害、この2つの災害に能登の人々がどれだけ心をまたカラダを痛めつけられているのかと思うと気が気ではありませんでした。そういう想いをしている時に、宮本亞門さんから、能登の現状やそこに生きる人を描いたショートフィルムを撮りたいというお話を頂き、即参加したいという意思を伝えました。少しでもこのショートフィルムで能登の方々が、元気になってもらえたらと思い撮影に挑みました。撮影自体は亞門さんの想いの強さもあり、丁寧に丁寧に撮影を重ねました。このショートフィルムを通じて、観ていただいた方が少しでも強く生きていくということを感じていただけたら、これ以上幸いなことはありません。
■出演:常盤貴子
宮本亞門さんが能登のために立ち上がってくださる。私にできることがあるなら何でもしたいと思いました。とてつもなく明るく、いつもあたたかく、愛に溢れた現場でした。それもそのはず。スタッフも、キャストも、みんながみんな、能登を思っての参加だったから。亞門監督、今の能登を撮影してくださり、ありがとうございます。今しか撮れないこの景色を胸に、復興へ向かって歩んでいきたいと思います。
■監督・脚本・企画:宮本亞門
能登の被災者が「元旦の震災、今度はこれか。まだ頑張らなきゃいかんのか」と語り、現地の女性が「突然、やることも目標も消える…こんなに辛いことはない」と呟いた言葉に、深いやるせなさを感じました。だから私は願います。命ある限り、諦めないでほしい。1日1日を生き抜けば、きっと希望が見える。その思いで30年ぶりにメガホンを取りました。この作品が、皆さんが「生きがい」を見つめ、心にそっと寄り添えますように。