FIA F2最初のアラムコ・ポールポジション・アワードを獲得したディーノ・ベガノビッチ(ハイテックTGR/フェラーリ育成) FIA F2とFIA F3は、今週末のイモラ大会より『アラムコ・ポールポジション・アワード』を導入している。今後、両カテゴリーのレースウイーク初日に行われる予選にて、最速タイムを記録したドライバーにトロフィーが授与されることになった。
F1への登竜門として、全レースがF1のサポートレースとして開催されるFIA F2とFIA F3。両カテゴリーは2026年導入を予定しているF1に先んじて、2025年シーズンよりアラムコの供給する100%持続可能燃料の使用を開始した。
そんな2025年シーズンもヨーロッパラウンドを迎えた。FIA F2にとっては今季4戦目、FIA F3にとっては今季3戦目の舞台となったイモラより、レースウイーク初日に行われる予選で最速タイムを記録したドライバーにアラムコ・ポールポジション・アワードが授与されることになった。
受賞者には、アラムコのイノベーションとテクノロジーにおけるリーダーシップを示すべく、カーボンファイバーなどの素材を用いて製作されたトロフィーが贈られる。なお、FIA F2の受賞者はブルー、FIA F3の受賞者はグリーンのトロフィーとなる。
両選手権のCEOを務めるブルーノ・ミシェルは「今週末からアラムコ・ポールポジション・アワードを導入できることを大変嬉しく思う。この美しいトロフィーを授与してくれるパートナーのアラムコに感謝申し上げる」と、コメント。
「このトロフィーは、我々のスポーツにおいて革新と卓越を達成するという、我々の相互の野心を体現するものであり、両選手権に華を添えるものだ。FIA F2、FIA F3、そしてアラムコは、低炭素燃料と輸送ソリューションの未来をサポートするという同じビジョンを共有している」
また、アラムコのコーポレート・コミュニケーション担当上級副社長であるハリド・A・アル・ザミルは 「これは、FIA F2およびFIA F3とのパートナーシップにおける新たな画期的な出来事だ。若い才能と次世代のF1ドライバーの育成の一翼を担えることを誇りに思う。この革新的なデザインのトロフィーが、FIA F2およびFIA F3の憧れの的となることを願っている」と、コメント。
「このトロフィーは、全52台のFIA F2&FIA F3マシンに低炭素燃料を供給してきたアラムコのこれまでの成功の上に築かれたものだ。FIA F2とFIA F3はこれらの燃料がトラック上でどのように機能するかを検証し、将来に向け、これまでの燃料に代わる低炭素燃料の開発方法を学ぶための重要な試験場となっている」
なお、初のアラムコ・ポールポジション・アワードは、FIA F2がディーノ・ベガノビッチ(ハイテックTGR/フェラーリ育成)、FIA F3はラファエル・カマラ(トライデント/フェラーリ育成)が獲得している。イモラ・サーキット(アウトドローモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ)において、フェラーリ・ドライバー・アカデミーのふたりが最初のトロフィーを持ち帰ることになった。
[オートスポーツweb 2025年05月17日]