2027年からFRJで採用される童夢F112 5月20日、童夢とフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)をプロモートするニューパシフィックスポーツマーケティングは、2027年から次世代車両(GEN2)となるF112を導入すると発表した。
フォーミュラ・リージョナルは、近年のフォーミュラカテゴリーの再編のなかでFIA-F4とFIA F3の間を繋ぐ位置として生まれたカテゴリーで、世界各地域でシリーズが争われており、2020年には日本でもFRJがスタートした。日本国内におけるフォーミュラカテゴリーの発展を目的とし、将来のトップカテゴリーを目指すドライバーたちが競い合う舞台として争われている。
そんなFRJだが、2020年のスタート以来童夢F111/3が使用されてきたが、世界的にフォーミュラ・リージョナルでの次世代車両(GEN2)導入が進められるなか、安全性、公平性、継続的かつ安定したシリーズ運営、部品供給体制、コスト面など、さまざまな観点からGEN2導入に検討を重ねてきたという。
さらに世界情勢による輸送コストや部材価格の上昇、技術サポート体制なども総合的に勘案した結果、FRJでは2027年から童夢として3機種目のFIA企画車両となる、童夢F112をGEN2として導入することになった。
新車両である童夢F112は、強化された2026 FIAフォーミュラ・リージョナル・セカンドジェネレーション規定(J項275A)に準拠する新世代シャシーとなり、フロントインパクトストラクチャー(FIS)、リヤインパクトストラクチャー(RIS)、サバイバルセル(モノコック)を最新規定に適合させるとともに、サスペンションにはサードエレメントを新たに搭載。これにより、車高セッティングとピッチング制御を独立して行うことが可能となり、より高度な車両セットアップに対応するという。
また、FIAが推進する『オーバーテークしやすい空力コンセプト』に基づき、最新エアロ基準に対応したデルタ型フロントウイングおよびリヤウイングレットを装備。自社での風洞試験とCFD解析を繰り返し実施することで空力性能を最適化し、より多くのドライバーとエンジニアが、ダウンフォースを重視した高度なシャーシエンジニアリングを実践的に学べるパッケージとなっている。
制御系には、先代のF111/3同様、フォーミュラ・リージョナルでは世界標準となっているマレリを採用。サスペンスジオメトリはF111/3に対し、よりステアリングインフォメーション量を高めた、やや上級者志向のセッティングを標準仕様としあ。なお、従来型のマイルドなハンドリング特性についても、オプション設定として選択可能だという。
エンジンは、F111/3ではアルファロメオ製1.75リッター直列4気筒ターボが使用されてきたが、新たにイタリアのオートテクニカ・モトーリ(ATM)が開発した1.6リッター直列3気筒ターボエンジン『ATM163T』が採用されることになった。
このATM163Tは、トヨタGRヤリスに採用されているG16E-GTSをベースに新規開発されたエンジンで、開発および認証はATMが担当。日本国内におけるエンジン供給およびメンテナンス、テクニカルサポートは、開発初期段階よりATMの戦略的パートナーとして参画してきたトムスが担当する。なお、トムスはスーパーフォーミュラ・ライツ用にTGE33エンジンを供給しているが、こちらもG16E-GTSがベースとなっている。
なお、参考販売価格はシャシーが111,500ユーロ、エンジンが35,175ユーロとされる。販売価格はFIAが発表するOECD(消費者物価指数)に基づき、2027年初に発表となる予定だ。なお、FRJは2027年からFRJは国際格式シリーズとして開催される予定で、エントラントおよびドライバーは国際ライセンスが必要となる。FRJは「シリーズ全体として、より国際基準に則った競技環境へと進化していきます」としている。
[オートスポーツweb 2026年05月20日]