日常生活の中で誰もが意識すべき「脳の健康」とは
「脳の健康(ブレインヘルス)」とは、認知、感情、感覚、触覚、社会性など、さまざまな領域において脳が適切に機能している状態を指します。
2026年5月15日、製薬会社の日本イーライリリー株式会社は、新しく取り組む「脳の健康」に関する啓発活動「あなたの日々に、脳の健康も」キャンペーンの発表会を開催しました。お笑い芸人・作家として活躍する又吉直樹さん、東京都健康長寿医療センター健康長寿イノベーションセンター臨床開発ユニット長の井原涼子先生らが登壇し、生活者視点と医学的観点から、脳の健康維持に向けた早期からの意識づけや生活習慣の重要性について熱いトークが繰り広げられました。

左からシモーネ・トムセンさん、又吉直樹さん、井原涼子先生(日本イーライリリー提供)
同社代表取締役社長のシモーネ・トムセンさんは、「脳は私たちにとって大変重要であり、その健康を意識することは、生活の質の向上や自分らしく生きるために極めて大切だが、日常生活において脳の健康を意識する機会は決して多くはない」と語りました。
そこで、社会全体でこの問題に取り組むために、同社のキャンペーン「あなたの日々に、脳の健康も」の始動と、脳が喜ぶ瞬間をテーマにした「短歌&フォトメッセージコンテスト」の開催を発表しました。
アルツハイマー病の変化は症状が出る15〜20年前から始まっている
専門医である井原先生は、アルツハイマー病の本質とそのリスク要因について解説しました。「アルツハイマー病の原因物質の一つとされるアミロイドβの脳内への蓄積は、実際に物忘れなどの自覚症状が出るよりも15〜20年も前から始まっている。症状が出る手前の段階から脳の変化に合わせたアプローチを意識することが重要」と指摘します。
|
|
|
|
さらに、血圧やコレステロール、血糖値の管理といった生活習慣病の予防行動や、運動習慣、バランスの良い食事(地中海食など)、適切な睡眠といった「全身の健康管理」が、結果的に脳の健康を維持することに繋がると解説しました。
「脳も体の大切な一部であり、全身の健康と深くつながっている。早い時期から全身の健康状態を良好に保つことで、脳が病態への耐性を獲得し、症状が出にくくなる可能性がある」と、中年期からの予防の重要性を強調しました。
脳は「大事な相棒であり友達」――自分事として捉え、積極的に脳を刺激する
続くパネルディスカッションでは、又吉さんが自身の視点から脳の健康について語りました。「お笑いのネタを書く時も、小説を考える時も、絶えず脳をフル回転させている。自分の一番の相棒でもある脳の健康を気遣うことは本当に大切」と深い共感を示しました。
また、又吉さんは本発表会のために書き下ろした短歌「激情のテント芝居の幕が落ち 京王線の電車が見える」を披露。「短歌を作成するプロセス自体が、日常の些細な出来事に注意を向け、言葉を選ぶという脳への非常に良い刺激になる」と実感を語りました。

又吉直樹さん(日本イーライリリー提供)
井原先生も「人と関わり、社会活動を維持したり、新しいことに挑戦することは、非常に良い脳への刺激になる」と太鼓判を押しました。
|
|
|
|
最後に又吉さんは、「脳を自分の好きなように使っていいものと捉えるのではなく、大事な友達のようにケアしなければいけないと感じた」と感想をまとめました。
脳の健康や認知機能の低下を隠すのではなく、社会全体でオープンに話し合い、支え合える環境を作っていくことの重要性が確認され、発表会は締めくくられました。(QLife編集部)
関連リンク

