
人が集まる“意外なエリア”に行った先にあったのは“直売所だらけの街”に、知られざる“買い物の穴場”。わざわざ通いたくなるそのワケを調べてきました。
■ファッションの穴場でお得な宝探し“布の街”「日暮里」
8月に発表された、こちらのランキング。データ解析企業「ナウキャスト」が買い物履歴などをもとに、東京23区の人が“わざわざ足を運んでお金を使う場所”を年代別にまとめたものです。そこには、驚きの場所から知られざる買い物の穴場まで。
それスタ班は、4つの場所に注目。“わざわざそこへ行くワケ”を調べてきました。
まずは、「ファッションの穴場でお得な宝探し」。
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その場所は、東京・荒川区。JR日暮里駅から徒歩5分ほどのこのエリア。行ってみると、外国人や多くの女性の姿が。
都内から来た高校生は…
高校生
「洋服ですね。ドレスとかワンピース」
実はここ、日本屈指の繊維街として昔から知られている“布の街”なんですが、“安く洋服が買える穴場”として人気に。
438円のトップスや、218円の洋服など激安な掘り出し物が盛りだくさん。
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ということで、「東京23区の人がわざわざ出かける場所ランキング」20代〜30代で第7位に入っているんです。
大学生
「サークルでダンスをやっている。比べられるのですごくいいなと思って、いつも日暮里に来てます」
■大量買いは当たり前!?鮮度が高くて安い「角上魚類」
東京23区の人がわざわざ出かける場所ランキング。続いては、「大量買いは当たり前!?お魚パラダイス」。
その場所は、東京から川を一本渡った、お隣の「川口市」に。行ってみるとそこには、ぞろぞろと店内に入っていくお客さんの姿が。
お目当ては、じゃんけんで勝った人が切り落とした部位を格安で購入できる「マグロの解体ショー」。
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特大のアジは1匹450円。本マグロの刺身は、10切れ入って1100円。
お客さん
「東京にはないので、こういうお魚屋さんとか」
「この鮮度で、この価格だったら来る価値がある」
実はここ、鮮度も高く、安くて美味しい魚を買えるとあってお馴染みの「角上魚類」です。都内の一等地ではなく、売り場面積も広くとれる郊外に多い角上魚類。
「東京23区の人がわざわざ出かける場所ランキング」で、20代〜30代で17位、60代以上で9位など安定した人気ぶりです。
もちろん、わざわざ行こうと思えるお得感も目白押しで、1切れ230円の銀鮭は、店員さんが補充するや否や、お客さんが次々とまとめ買いしていきます。
例年より大ぶりで脂ものった新サンマは1匹380円。
中でも人気なのが、ネタの大きな握り寿司。新鮮なホタテやサーモンなど、職人がぼてっと厚めに切り分けたお寿司は10貫で1300円。
こうしたお寿司を、こちらの家族は7パックを購入。
男性
「やっぱりお魚が美味しいので、実家帰ったら食べるみたいなお約束になってる」
練馬区から来たこちらのご家族は、お子さんの「お食い初め」に必要な1匹400円「おかしら付きの鯛」を購入。
女性
「尾頭つきのを見たことがないので、わざわざ来たっていう感じ」
■買い回りも出来る!お得な直売所だらけの街「さいたま市」
東京23区の人がわざわざ出かける場所ランキング。続いては、知る人ぞ知るこんな“穴場”も、「買い回りも出来る!お得な直売所だらけな街」。
その場所は、さいたま市・桜区。「それスタ班」が調査に行ってみると、お店の外にまで伸びる行列を発見。
Nスタ
「すごい数いってません?」
お客さん
「まだ買うんですよ」
お目当ては「カステラ」です。
ここは、「カステラ1番、電話は2番、三時のおやつは…」でお馴染み、文明堂の直売所。
男性
「マジで手作業だもんな、あれ」
「確かに」
2人の視線の先にあったのは、四角い大きなカステラ。店内に併設された工房で毎日丁寧に焼き上げ。工房ならではの出来たては、ふわふわでほっかほか。1箱648円です。
女性
「やさしい甘さ、そんな甘すぎない感じ。フカフカしているというか、ふんわりした感じでおいしかった」
工場直売所ということで、もちろん「訳あり品」「切り落とし」もお得に。同じ大きさほどの「定番カステラ」の約半額の値段で買えちゃうのも魅力のひとつ。
山盛りでも、あっという間に減るほど大人気。
女性
「安いですね、買いやすいお値段で。切り落としのやつが結構おいしくて、家族みんな大好きなので」
ということで、「東京23区の人がわざわざ出かける場所ランキング」40代〜50代で第2位にランクインした、文明堂の直売所がある「さいたま市・桜区」。
実はこの一体には工場が多く、直売所を巡るバスツアーが組まれるほどの穴場。
そのうちのひとつが、老舗和菓子店「舟和」。創業120年以上、浅草の定番土産として広く親しまれ、変わらぬ伝統の味がいただけるお店です。
看板商品は、こしあんを寒天で包んだ「あんこ玉」に、自然な風味をそのまま生かした「芋ようかん」。直売所では5%引きで買うことが出来るんです。
女性
「あんこ玉と芋ようかん、すごくおいしい昔からの味」
男性
「新鮮なおいしい芋ようかんがたくさん食べられるので、いつも楽しみにしています」
「それスタ班」がさらに調べてみると、餃子の直売所もあることが判明。
一部のスーパーや学校給食などで流通している「オリジナル餃子」。具材はすべて国産で、家庭的な味わいが人気な上に、特売日には100円ほどお得に買えちゃうんです。
嬉しいお得が盛りだくさんなんですが、この場所のランキングは第2位。では、栄えある第1位は…?
■行って、食べて、見て大満足!昭和レトロな雰囲気漂う“ホルモンの聖地”「横浜・野毛」
東京23区の人がわざわざ出かける場所ランキング。第1位「行って、食べて、見て大満足!焼肉ホルモンの穴場」。
その場所は「横浜市・中区」。行ってみると、お店の外にも中にもお客さんがいっぱい。安くて新鮮なホルモンは、一皿500円以下から。
ここ横浜・野毛は、昔ながらのお店が今も多く建ち並ぶ昭和レトロな雰囲気が漂うエリアなんです。
安く食べられて風情も楽しめるということで、20代〜30代がわざわざ出かける場所ランキングで第1位に。
女性
「オシャレなお店より、こっちの方が安心感があるんで」
ちなみに、40代〜50代の第1位は、横浜市の「南部市場」、60代以上の第1位は、八王子市の炭火焼き料理が楽しめるお店でした。