【10大ニュース】偽装に混入に窒息事故に。揺らぐ「食の安全」
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2008年12月25日 15:00 mixiニュース
2007年に続き、食の安全性への不安がいっそう高まった2008年。特徴としては、「事故」「偽装」「中国製食品」の3つに分けられる。
「事故」といえば、2008年7月に発生したこんにゃくゼリーの吸引事故が記憶に新しい。凍ったこんにゃくゼリーを当時1歳9か月の男児に与えたところ、喉につまらせ窒息。9月に死亡した。これまでも同様の事故が、1995年より16件ほど発生しており(国民生活センター発表)、消費者団体は抗議を展開。こんにゃくゼリーの先駆けであり、今回の事故の原因となったマンナンライフの「蒟蒻畑」は販売を一時休止した。
法規制を求める声もあり、一般消費者の間では「死亡率がより高い餅は良いのか」「幼児に与えた方が悪い」という意見から、「アメリカやEUでは規制されている」「死亡者を出している食品を野放しにしておくのか」まで、今なお賛否が論じられている。
「偽装」については浅井や三笠フーズなど、数社によって行われていた「事故米(汚染米)」転売問題がある。残留農薬米やカビ米など、食用に適さない「事故米」を政府から格安で購入。食用と偽り、10年以上前から不正転売を繰り返していた。自治体による調査が続く中、なんと保育園の給食や医療施設に納入されていた食品からも、基準値以上の有害物質が検出されたことが発覚。消費者の怒りは最高潮に達した。また、「事故米」を原料とした焼酎や加工食品の自主回収も相次いだ。
5月には、客が食べ残した食材の「使い回し」が発覚した高級料理店・船場吉兆が営業を中止。2007年の賞味期限・産地偽装問題に続く2度目の不祥事で客足が遠のき、経営不振に陥ったためだ。なお、湯木佐知子社長を指す「ささやき女将」という言葉は、2008年ユーキャン新語・流行語大賞にもノミネートされた。
「中国製食品」は、殺虫剤成分・メタミドホスが検出された1月の「毒ギョーザ」問題。そして、29万人もの幼児に被害をもたらしたメラミン入り汚染粉ミルク問題がある。特に汚染粉ミルク問題は全世界にまで広がりを見せ、輸出大国・中国への信頼を大きく揺るがす結果となった。
2008年10大ニュース / 一般ニュース編 Pick Up!
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