F1第19戦木曜会見:参戦100戦目を迎えたノリス。数々の思い出を語るも「初優勝を成し遂げてそれを覆したい」

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2023年10月20日 18:50  AUTOSPORT web

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2023年F1第19戦アメリカGP木曜会見 ランド・ノリス(マクラーレン)
 左手の骨折で5レース欠場していたダニエル・リカルド(アルファタウリ)が、この週末から復帰を果たした。回復までの道のりは、決して簡単なものではなかったようだ。

Q:ダニエル、お帰りなさい。調子はどうですか?
リカルド:元気だよ。戻れてとてもうれしい。手の調子は、すごくいいよ

Q:療養は大変でしたか?
リカルド:思ったより大変だったね。僕が少し臆病すぎて、しかも自分で思っていたほどタフじゃなかったからかもね(笑)。事故に遭って、どの骨が折れたかわかった当初は、「比較的簡単なケースだ」という診断で、大きな問題ではなさそうだった。でもスペインで手術を受けて、さらに検査をしたら、実はそうでもなかった。それで回復に時間がかかったし、僕自身もなかなか痛みが消えなかったね

Q:マシンについてはどうですか? 休んでいる間に、かなり変わっています。期待は大きいのでは?
リカルド:シンガポールで、かなり大きなアップデートがあった。ポジティブな週末だったと思う。ドライバーたちも、いい違いを感じると言っていたしね。だからもちろん、期待は大きいよ。とはいえこれが3戦目だし、僕はまだまだ未熟な状態だ。それを言い訳にするつもりはないけどね

 そしてランド・ノリス(マクラーレン)は、この週末のアメリカGPがF1デビュー100戦目となる。

Q:100レース。これはジャッキー・スチュワートの参戦数を上回る数字です。さぞ誇りに思っているのでは?
ノリス:とても誇りに思う。F1でこの記録を達成できる人は、そう多くはないだろうからね。もちろん僕はこれからもずっと長くこの世界にいたいし、それが次の目標だ。100レースの間にはたくさんの浮き沈みや、たくさんの素晴らしい思い出があった。とても楽しい旅だったよ

Q:いい思い出、いい成功。これまでのベストレースを教えてください。
ノリス:何がベストレースだろうね。分かりやすいのは、表彰台だと思うけど。F1での初ポールポジション、初表彰台は、絶対に忘れられない思い出だよ。それがベストではないかもしれないけど。改めて結果を振り返ると、2021年のダニエルとのワン・ツーフィニッシュ、そして今年の2レースはとても楽しく、とても強かった。それからシルバーストンは僕のホームレースで、おそらく最大のハイライトのひとつだろう。そうだね、いいレースがたくさんあった。でも、初優勝を成し遂げることで、それを覆せればと思っているよ

 ノリスの言う「今年の2レース」とは、シンガポール、日本の2戦連続2位表彰台を指すと思われる。しかしその次のカタールでは、チームメイトの新人オスカー・ピアストリに2位を先行される悔しい思いもした。そしてそれ以上に、100戦を戦ってまだ1勝もできていないことが、実は一番悔しいことだろう。

 そして話題は、「F1競技者に科される罰金」へと移った。しかしほとんどのドライバーがそのニュースをまったく知らず、罰金額が4倍に引き上げられたことに驚き、憤慨していた。

Q:FIAは今日、ドライバーに科される罰金を25万ユーロ(約4千万円)から100万ユーロ(約1億6千万円)に引き上げると発表しました。それに対するみなさんの反応を教えてください。
マックス・フェルスタッペン:どれほどの犯罪をレース中に犯したら、そんな罰金を取られるんだろうね! 100万ユーロだよ! リアウイングに触って5万ユーロ(約800万円)の罰金なら、100万ユーロは何なんだろうね。それだけ払うんだったら、ワインのスポンサーもできそうだ

シャルル・ルクレール:マックスの言うように、100万ドルのペナルティに値するようなことって一体何なんだろうね。莫大な金額だよ。それ以下の収入のドライバーもいるわけだし

ケビン・マグヌッセン:バカバカしいとしか、言いようのない話だね。シャルルだったら、腕にはめている時計を渡すだけで済むだろうけど(笑)、僕は姿を消して二度と見つからないようにするよ

リカルド:初耳だよ。おそらく、みんなもそうだと思う。よくわからないけど、めちゃくちゃ怖い話だね!

 そんな罰金額の莫大さへの反応が大部分を占めるなか、ルイス・ハミルトン(メルセデス)だけは「罰金の正しい使い道」に注文をつけていた。

ハミルトン:こういう話題の場合、F1を見てくれている人たちへのメッセージ性を考える必要があると思う。もし100万ユーロの罰金を科すのであれば、その100%を大義名分に使ってほしい。このスポーツには、まだまだやることはたくさんあると思うからね。よりよいアクセシビリティ、よりよい多様性、なかなか参加する機会を得られない若い才能のためのより多くの機会の創出という点で、僕たちはもっと多くのことを行う必要がある。それを真剣に考えてくれるのなら、僕が100万ユーロを払うことに抵抗はないよ

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