10月30日、BMWモトラッドは2025年型となる新型モデルのスーパーバイク『M1000RR』を公開した。同オートバイはスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)のベース車両でもある。
BMWモトラッドはスーパースポーツとなるS1000RRを2009年にデビューさせた。そこからモデルチェンジを繰り返して、2018年末に四輪車において広く親しまれている『Mモデル』を二輪車の新型S1000RRに『Mパッケージ』として始めてラインアップ。S1000RRのMパッケージには、軽量化されたパーツやハイパフォーマンスなパーツが投入されてスポーティなモデルが設定された。
その後、2020年に初の『Mモデル』としてM1000RRを公開。S1000RRからレーシングスポーツ化されており、ウイングレットも装備された。そして2023年に大きく形が変わった現行のM1000RRが発表されて、2024年にはWorldSBKでトプラク・ラズガットリオグルの活躍によりBMWが初のチャンピオンを獲得した。
そんななか、2025年モデルとしてM1000RRが新型へと変わった。新型M1000RRは直列4気筒エンジンが最高出力218hpと6hp増加してパワーアップ。新設計のフロントフェアリングとMウイングレット3.0によりダウンフォースも強化され、パフォーマンスが大幅に向上した。
電子制御システムも改良されており、ダイナミックトラクションコントロールには、ステアリングアングルセンサー技術により、新しいスライドコントロール機能が搭載。その新技術によりBMW Race ABS Proの新しいブレーキスライドアシスト機能も実現した。
これまでと同様に、カラーリングはライト・ホワイト、ブラック・ストーム・メタリックの2種類ある。
そんなBMW M1000RRの価格や発売時期などの詳細は今回は発表されていない。なお、2023年モデルはメーカー希望小売価格(消費税込み)がBMW M1000RR(スタンダード)は384万9500円、BMW M1000RR M Competition Package(プレミアム・ライン)は448万8500円だった。