落語家桂米団治(66)が8日、兵庫・尼崎市総合文化センター美術ホールで開幕した、2015年に89歳で亡くなった父桂米朝さんの生誕100年・没後10年特別展「桂米朝 噺家の姿」のオープニングセレモニーに出席した。
戦後、滅びかけていた上方落語を継承、復興させた功績で「上方落語中興の祖」とたたえられる米朝さんは、尼崎市に住み、名誉市民の称号を授与された。同展では、そんな米朝さんを写真と絵画、ゆかりの品々を通して感じることができる。
米団治は「米朝は、ちょっとひねった笑いが好きな人でございました。『落語はものを斜めから見る。そこに笑いが来る』と時々申しておりました。そんな米朝の姿をここで感じていただければ幸いです」とあいさつした。
今年は命日の3月19日に「米朝十年祭」(サンケイホールブリーゼ)が行われるほか、全国各地で生誕100年記念落語会や米朝展の開催など、さまざまな催しが予定されている。
米団治は10年の歳月に「米朝を知らない若い世代の人や、かつて記憶にあった人でも記憶から消えていく。『米朝って誰?』と忘れられていくのが寂しい」としんみり。
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それだけに、さまざまな催しが行われることを「ありがたい」と感謝し、「10年を期に、米朝の業績、功績を多くの人に知っていただきたい」と話していた。
特別展は3月23日まで。
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