5月15日に、自身のInstagramで芸能界引退を発表した西内まりや(31)。突然の発表に、ネット上では驚きの声とともに、《すごくポテンシャルがあったのにもったいない》と引退を惜しむ声があがっている。
じつは今年に入ってから西内のSNSの更新は止まっていた。西内は更新を停止していた理由を引退発表と合わせて公表。《今年になって身内があるトラブルを起こしている事が発覚》したのが原因だと説明している。
このトラブルに西内自身は関与していないものの、《場合によっては大きな問題になり関係各所にご迷惑が及ぶ可能性があると考え、活動を自粛》していたそうで、引退を決意した理由については、《今一度身内と、そして自分自身と時間をかけて向き合う必要があると感じています》と明かした。
思わぬ形での引退となったが、ここ数年は《仕事もプライベートも充実したとても楽しい日々》を過ごせていたとも綴っており、自身で満足いく活動ができていたようだ。しかし、その境地に至るまでの彼女の芸能人生は波乱万丈だった。
2007年に芸能界入りした西内は、2008年のドラマ『正義の味方』(日本テレビ系)で女優デビュー。ただ、女優業は本人の意向ではなく、当時所属していたライジングプロモーションの方針だったという。
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その後、2010年からティーン向けの雑誌『SEVENTEEN』の専属モデルを務め、若年層のファンを獲得。2011年に初表紙を飾り、ブレイクを果たして以降は数々のドラマや映画で主演を務め、女優として開花した。しかし、西内の“夢”は別にあったようで――。
「西内さんは元々、歌が歌いたいという思いで芸能界入りしました。しかし、モデルや女優業で忙しくなり、自分を見失う時期もあったとか。そんななか、デビューから7年が経った2014年、念願の歌手デビューを果たしました。
すると、その年の『日本レコード大賞』で最優秀新人賞を受賞。『ポスト安室奈美恵』と称されるほど、上々の滑り出しを切ったのですが、その後はヒット曲に恵まれませんでした」(芸能ライター)
そこから所属事務所の軋轢が生まれていったという。
「アーティスト志向の強い西内さんと、女優やタレントとしての活動に期待していた事務所との間で、方向性の違いから亀裂が生じてしまったそうです。決定打となったのは、2017年のドラマ『突然ですが、明日結婚します』(フジテレビ系)での月9初主演でした。
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当時の月9は視聴率で苦戦していた時期で、路線変更を繰り返していました。フジとしては、『10代女性がなりたい顔』の第1位に選ばれるなど、若者から絶大な人気を誇る西内さんに相当な期待を寄せて、王道のラブコメで勝負に出たのでしょう。西内さんはこのとき、3カ月間のNY留学を予定していたのですが、それを取りやめてオファーを受けたそうです。
しかし、数字は振るわず、同作は当時の『月9史上ワースト視聴率』を記録してしまいました。真面目な性格の西内さんは低視聴率に対するバッシングに悩み、追い詰められていたとか。そして、同年11月には『週刊文春』に事務所社長をビンタしたと報じられ、翌2018年3月末に事務所を退所しました」(前出・芸能ライター)
その後、西内は個人事務所を設立するが、2019年には新たなトラブルが……。『女性セブン』の報道によると、母親が投資トラブルに巻き込まれ、5000万円を周囲から集めるも返済できなくなるという事態に陥ったのだという。結局、西内が返済の手助けをすることになったそうだ。
以降は2021年に話題のドラマ『全裸監督シーズン2』(Netflix)に出演するなど、徐々に復活の兆しを見せていた。さらに、2023年には音楽劇「李香蘭−花と華−」で舞台に初挑戦。実在した伝説の歌姫・李香蘭役を演じられる喜びをこう語っていた。
《「自分は本当は何がしたかったんだろう。歌で幸せや癒やしを届けたかっただけなのに…」という気持ちは、私がまさに抱えていたものでした。(中略)今、こうしてまた歌を歌わせていただく機会を頂けたことにとても縁を感じました》(「エンタメOVO」2022年12月31日配信)
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「西内さんはレコ大受賞後の2016年、自身のシングルリリースイベントで『アリーナツアーもやってみたい。武道館やドームツアーも夢ではありますね。チャンスがあるなら努力したい』と目を輝かせながら語っていました。
李香蘭役を演じたときは、独立してようやく自分の目標に近づける仕事に取り組めたという喜びでいっぱいだったのでしょう。西内さんは以前の事務所にいたときから、歌やダンスの練習を欠かすことはなかったそうですから……」(前出・芸能ライター)
西内の引退発表文の最後には、《決してこんな終わり方を望んでいたわけではなく寂しいですが、本当に感謝しています。今はとにかく目の前の日々に感謝して、自分らしい人生を見つけていきたいと思います。皆様もどうか素敵な毎日を》と綴られており、自ら望んで引退したわけではないことが伝わってくる。
希望を持って活動していた中で引退せざるを得ず、夢を叶えられなかった彼女の気持ちを考えると、無念で仕方ない――。
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