
文部科学省の調査によると、令和5年度の小中学校における不登校児童生徒数は35万人近くにものぼり、全国的に増加傾向にあるようです。
【漫画】友人に影響されて娘が「進学しない」宣言…どうする?【全編を読む】
「娘の友達が不登校になったのも、今の時代の流れの一つなのかもしれません。でも、それに振り回されすぎてしまうのはやはり心配で…」ーーF県在住の主婦・Mさんは複雑な思いを語ります。
友人からどっぷりと影響を受けた娘
「この子は自分というものがないのでは?」そんな思いが親の胸をよぎったのは、ごく自然な流れだったのかもしれません。
Mさんは、中学3年生の娘さんの言動に、ここ最近ハラハラしっぱなしでした。
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「うちの娘は中学2年生の時に仲の良かった友達が不登校になった影響をかなり受けてしまって。『学校の勉強なんて意味がない、高校にも行かない』なんて言い出したんです。それまでは普通に通っていたので本当に驚きました」
当時の娘さんは「独学で絵を描く仕事をしたい」「声優になりたい」など、夢ばかり語っていたといいます。
「もちろん夢を持つのはいいこと。でもあまりにも現実感がなくて…。親としてはどう接すればいいのか本当に悩みました。『高校に行かずに本当に大丈夫?』と問いかけても、あまり聞く耳を持たなかったんです」
友人の復帰で一気に焦りモードに
ところが今年春、その友人が突然登校を再開。しかも受験に向け猛勉強を始めたというのです。
「それを聞いた娘はかなり焦った様子でした。『やっぱり高校に行く』『受験勉強しなきゃ』と態度が一変して、学校にも通い始め、塾にも行きたいと言い出したんです」
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進学への意欲が戻ったことに、Mさんはホッとした一方、今後の娘さんの在り方にはやはり不安を感じています。
「周りに流されやすいところがあるんです。このままだと、将来社会に出たときも誰かの言葉や空気に振り回されてしまうのではと心配になります」
自分の軸をもてる子に
「今はとにかく『自分が本当にしたいこと、するべきことは何か』を少しずつでも考えてもらいたいですね。親にできるのは、そんな問いかけを繰り返していくことくらいかなと思います」と語るMさん。
不登校や進学の選択肢が多様化する現代、自分なりの価値観や考え方を持つことがますます大切になってきています。
娘さんが自分の「軸」を育てていける日を、Mさんは温かく見守っているそうです。
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【出典】
▽文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm