
「全てをパンにする包装紙」
こんなポストをされたのは辻尾一平(@keltoto)さん。
投稿された画像は、茶色の包装紙ですが、バゲットに入れられる切り込みのような模様が真ん中に入っています。
これで包むことで、見た目は完全に焼きたてのパンになるというわけです。ユニークなアイデアに多くの反響が集まりました。
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「この発想は天才すぎる」
「サンドイッチ感がすごい」
「マジでパンにしか見えない」
「包んでみたい欲がすごい」
ポストには、驚きと称賛の声が多数寄せられました。投稿された辻尾一平さんにお話を聞きました。
ーーこの包装紙を制作しようと思ったのは?
「ハンターハンターが好きで、特にヒソカの『ドッキリテクスチャー』という能力に惹かれていました。偽物なのに本物のように見せるという発想がずっと印象に残っていて、『包装紙にこの考え方が使えるのでは?』というアイデアから今回の作品に繋がりました。パンにしたのは分かりやすいのと、色々なサイズや形状を許容できそうだと思ったからです」
ーー完成するまでにはどのくらい期間がかかったのでしょうか?
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「細かな修正も含めると半年以上かかりました」
ーー制作の上で特にこだわった点は?
「リアルさと違和感のバランスです。パッと見た瞬間に『本物のパン?』と錯覚してしまうほどの質感を目指しつつ、よく見ると印刷であることに気づく。その一瞬のズレや驚きを楽しんでもらいたくて、影の位置や焼き色、表面のツヤなどにこだわりました」
ーー完成した際の率直なご感想は?
「初めて包んだとき、本当にパンに見えてびっくりしました(笑)」
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ーー購入できるのでしょうか?
「今後はネットショップでの販売を予定しております。私のアカウントで告知しますので、ご興味がある方はフォローしていただけましたら幸いです」
ーーこれまで制作されたアイデアグッズの中で特にお気に入りの作品は?
「『珈琲牛乳のグラス』は入れた飲料の色によって、3種に表記が変化するグラスなのですが、多くの方に認知していただくきっかけになった上に、特許を取ったので思い入れがあります」
辻尾一平さんは「想像以上に多くの方に反応をいただけて、有り難いです。包んだものによって形が変わるので、どんなパンになるのか楽しみです」と話してくれました。
まるで魔法のように身の回りのものを「パン」に変えてしまうユニークな包装紙。見た目の面白さはもちろん、使うたびに驚きや会話が生まれそうなアイテムです。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・椎名 碧)