GTX300NC ブラザー販売は、衣類に直接印刷できるガーメントプリンターの新モデル「GTX300NC」を6月に発売する。ガーメントプリンターは、PCで作成したデザインをTシャツなどに直接プリントでき、小ロットからオンデマンドで生産できる。最近では、ECサイトやイベント現場でのオリジナル商品販売の需要拡大を背景に導入が進んでいる。今回の新製品は、こうしたニーズに応える形で、「高速化」と「使いやすさ」を大きく進化させたモデルだ。価格はオープンで、実勢価格は195万8000円前後。
その他の画像はこちら●最短約41秒の高速プリント
GTX300NCは、新開発プリントヘッドによって印刷速度が向上。従来機に比べてインク吐出効率とキャリッジ速度が改善され、淡色Tシャツへの印刷で最短約41秒を実現する。濃色素材でも約63秒と、高品質を維持したまま高速化を達成している。
さらに、ホワイトインクとカラーインクを同時に印刷できる「ワンパス機能」も搭載。これにより、工程を簡略化しつつ生産性が向上する。短納期・多品種少量生産を求める現場にとって、大きな武器となる。
操作面では、7インチのタッチパネルを新たに採用。視認性・操作性を高め、初心者でも扱いやすい。メンテナンスや部品交換の手順もイラスト付きで表示できるため、専門知識がなくてもスムーズに運用が可能。導入直後から現場で活躍できる即戦力のマシンといえる。
専用フィルムにデザインデータを印刷し、転写シートを作成した後、Tシャツなどの素材へ転写する方式「DTF印刷」にも対応。DTF印刷における作業性向上を目的として、DTFフィルムの固定にマグネット式を採用している。これにより、作業の手間を削減し、安定した生産工程を実現する。DTF印刷は素材対応の幅が広く、ポリエステルなどにも印刷できるため、グッズ制作や企業ユニフォーム用途にも活用シーンが広がっている。
専用ソフト「GTX Graphics Lab」には新機能を追加。特に「白さの強化機能」によって、カラーのにじみを抑えつつ白色をより鮮やかに表現できるため、デザインの再現性が向上している。
ECやイベント販売の拡大で「すぐ作ってすぐ売る」ニーズが強まる中、GTX300NCはその流れをさらに加速させる存在になりそうだ。