画像提供:マイナビニュースイトーキは2月6日、家庭内の学習環境が子どもに与える影響についての調査結果を発表した。調査は2024年12月、全国の小学生および中学生の子どもを持つ親945名を対象にインターネットで行われた。
○親が教育において重視していること
「お子様の教育において重視していることを教えてください」という質問に対し、「自分で考える力を身につけること」(40.0%)が最も多く重視されている結果となった。次いで、「礼儀、マナーを身につけること」(33.6%)、「コミュニケーション能力を伸ばすこと」(27.3%)が続いた。
2020年に文部科学省が改定した学習指導要領では、「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力など」「学びに向かう力、人間性など」の3つの柱を総合的にバランスよく育むことが掲げられており、今回の調査でも関連する項目が高い結果となっている。
○1日あたりの学習時間
「学校での勉強を除き、お子様は1日あたりどのくらいの時間学習されていますか」という質問に対し、小学校低学年で専用デスクを利用する子どもの53.2%が「1時間以上学習している」と回答。これはリビングテーブル利用者(28.1%)の約2倍となった。小学校高学年でも、専用デスク利用者の55.8%が「1時間以上学習している」と回答した一方、リビングテーブル利用者は29.2%と同様の傾向がみられる。
○子どもの学習意欲
「お子様の学習意欲についてどのように感じていますか」という質問に対し、小学校低学年で専用デスクを利用して学習している子どものうち、68.2%が「学習意欲がある(とてもある+ややある)」と回答した。一方で、リビングテーブルを利用して学習している子どもの場合は44.8%に留まった。特に「とてもある」と回答した割合は、専用デスク利用者が24.7%で、リビングテーブル利用者(8.3%)の約3倍の結果となった。
また、小学校高学年でも専用デスク利用者の50.6%が「学習意欲がある」と回答し、リビングテーブル利用者の42.3%を上回っている。
○子どもは片付けが得意か
「お子様は片付けが得意だと感じますか」という質問に対し、小学校低学年で専用デスクを利用して学習する子どもの48.7%が「片付けが得意(非常にそう思う+ややそう思う)」と回答した。一方で、リビングテーブルを利用して学習する子どもの場合は28.9%に留まった。特に「非常にそう思う」と回答した割合では、専用デスク利用者が12.3%となり、リビングテーブル利用者(5.8%)の2倍以上の結果となった。収納が備わっている学習机を利用することで、自然と片付けが習慣化していることが考えられる。
また、小学校高学年でも、専用デスクを利用する子どもの30.8%が「片付けが得意」と回答し、リビングテーブル利用者の23.6%を上回っている。一方、高学年になるとその差は縮まり、特に低学年で学習環境による差が大きくなっている。
○1カ月に読む本の量
「お子様は1カ月当たり何冊くらいの本(電子書籍含む)を読みますか」という質問に対し、専用デスクを利用して学習する小学校低学年の72.1%が「2冊以上読む」と回答した。一方、リビングテーブルを利用して学習する低学年では、55.1%となった。
また、専用デスクを利用する小学校低学年では10人に1人以上(11.0%)が「8冊以上読む」と回答。専用デスクを利用する子どものほうが、読書習慣が身についている傾向が伺える。(Yumi's life)