
6月12日、小野田紀美経済安全保障大臣が、ドナルド・トランプ米大統領による人気アニメ『NARUTO―ナルト―』をめぐる騒動に異例の見解を示し、波紋が広がっている。
「厳に注意すべき」小野田大臣が指摘
「トランプ大統領は6月6日、自身のSNSに人気漫画『NARUTO―ナルト―』の主人公・うずまきナルトを思わせるオレンジと黒の衣装をまとい、忍術を繰り出すような動画を投稿。しかし、この動画については権利元の許諾を得ていないとみられています」(全国紙政治部記者)
こうした状況を受け、小野田氏は6月12日の記者会見で「一般論として、著作権者の許諾を得て利用することが原則」と指摘。さらに日本政府として、以前から外交ルートを通じて米国側に著作権の適切な取り扱いを求めてきたことも明らかにしました。
「会見では『明らかな著作権侵害とまでは言えない場合であっても、権利者の意図と異なる形で使用されることで作品イメージが損なわれる事態は厳に注意すべきだ』とも述べました。政治家による著作権問題への言及はめずらしくありませんが、海外首脳のSNS投稿を念頭にここまで踏み込んだ発言は異例ともいえます」(前出・全国紙政治部記者)
今回の“NARUTO騒動”に対し、ネット上では「小野田さんの指摘、重いな。ナルトネタにしてもタイミングとTPOってあるわ」「今回の件は、コンテンツの権利やクリエイターへのリスペクトについて考える機会になりそうです」「確かにナルトは好きだけど、大統領の動画に使うには軽すぎるかもね」など、トランプ大統領の投稿を疑問視する声や、小野田氏の発言を支持する声が続出している。
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“オタク議員”ならではの視点も
小野田氏の発言が大きな注目を集めた背景には、彼女自身のキャラクターもある。
「小野田大臣は自他ともに認めるアニメ・漫画好きとして知られ、自民党内でも“オタク議員”の代表格のひとりです。SNSではゲームやアニメに関する投稿を行うこともあり、国会でも漫画・ゲーム文化やコンテンツ産業の保護について積極的に発言してきました。また、以前から海賊版サイト問題やクリエイター保護にも関心が高いことで知られています。単なる外交問題ではなく、日本のコンテンツ産業を守るという視点から今回の発言を行ったと受け止める関係者も少なくありません」(政治ジャーナリスト)
実は、トランプ政権と日本コンテンツをめぐる騒動は今回が初めてではない。
「2025年9月には、米国土安全保障省が人気コンテンツ『ポケットモンスター』のモンスターボールで捕獲するシーンを、不法移民摘発になぞらえた動画にしてSNSに投稿しています。こちらも権利者の許諾を得ていないとみられ、《ポケモンを政治利用するな》といった批判が国内外で噴出しました。世界的な人気を誇る日本アニメやゲームは、いまや各国の政治家や政府機関も無視できないほどの影響力を持つ存在となっています。その一方で、作品が本来の意図とは異なる形で利用されることへの懸念も高まっています」(同・政治ジャーナリスト)
世界中で愛される日本アニメだからこそ、その価値をどう守るのか。トランプ大統領の“NARUTO化動画”は、コンテンツ大国・日本が抱える著作権と作品イメージ保護の難しさを改めて浮き彫りにした。
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