16日放送「追跡スペシャル『女ヤクザ』母なる懺悔録III」より(C)ABCテレビ ABCテレビは16日午後3時30分から、報道ドキュメンタリー「追跡スペシャル『女ヤクザ』母なる懺悔録III」を放送する。
【番組カット】格闘技世界デビューを目指す元ヤクザの息子 不定期に放送している「追跡スペシャル」として2024年9月からシリーズで2回放送された「追跡スペシャル『女ヤクザ』母なる懺悔録」。前回パートII(2025年3月放送)は、同時間帯1位となる個人視聴率は3.4%を記録。YouTube(ABCテレビニュースチャンネル)配信では、長編コンテンツとしては異例のI、II合わせて再生数が650万回を超えるなど、続編を望む声も多く今回第3弾の放送が決定した。
10年ぶりの再会を果たした、元女ヤクザの西村まこ(59)と長男・大輝(29)。格闘技世界デビューに向け、まこの幅広いツテを使ってスポンサーを集めたり、名だたる有名格闘家を大輝に紹介して稽古をさせるなど、親子の協力関係は微妙ながらも順調にスタートしたかに見えた。ところが、世界デビューに向け思うように練習が進まない大輝。格闘家として芽が出ずに多額の借金だけが膨らんでいたことが発覚し、引っ越したばかりの部屋も追い出されそうになっていた。そんな中、まこは有名格闘家のツテで大輝に格闘技と両立できるような仕事を紹介するが、大輝は「給料が安い」という理由で、内緒で断ってしまっていた。
自らの努力を踏みにじられる形になったまこ。再会から半年が経ってついに大輝と初めて1対1で話し合いの場を持つことになったが、激しい言い合いに終始してしまう。ついには、大輝は「なぜ自分たちが母親でなく父親についていったのか分かっているのか!」と積年の思いをぶつける始末。まこは返す言葉を失ってしまう。母親との関係についてカメラの前で語ることを嫌っていた大輝だったが、取材班と心の交流が進み、初めて真意を告白。まこへの感謝を示しつつも「50歳を過ぎて『更生しました』って言われても信じられない、また昔のように、いつコロっと変わるか分からない」「自分の身を守るために距離を置いている」と、ヤクザだった母を持つことへの「やるせない葛藤」を吐露するのであった。
大輝から激しい葛藤を向けられながらも、「悪いのは自分。ヤクザの母親を持って迷惑をかけたことをお詫びしたい」と、まこは大輝がチャンピオンになるまで支援を続けることにした。更生支援関係の仕事をしているが収入は少なく、大輝の生活費を捻出するために、ヤクザ時代の大切な指輪を売ったり、姫路本部への清掃も在来線で行き来したりするなど節約に励んだ。それでも追いつかず、ついにはハローワークの紹介で内装会社の面接を受け、パート社員として働くことになった。毎朝4時起きの生活が続き、体調を崩すこともあったが、念願の初給料を手にすることができた。「これで大輝に恩返しができる」…。しかし、事態は思わぬ展開へと転がる。
初給料を手に大輝がいる東京に向かう決心をしたまこ。しかし、それを大輝に言えず、有名格闘家との練習を設定して大輝をおびき出し、その場で密かに渡す計画を立てる。大輝との再会を仲介した弟の健康(たけやす)も同行。健康は、格闘技よりも大輝に自立した社会人になってほしいと願っていた。練習後、今後の大輝のことをみんなで話し合っている最中に、またも大輝は昔の恨みをまこにぶつける。それを聞いていた健康が激高。「お前と母親が仲直りしてくれたら死んでもいいという思いでやってきた!」と涙ながらに訴えるも、激しい言い合いになり全てが崩壊へと向かう。見かねた取材班は、まこが給料袋を持って東京に来ていることを思わず告白。そこで大輝が初めて口にした言葉・・・まこは感動の涙をこらえるのであった。
実はまこには密かに続けていることがあった。自らライフワークとしている更生支援についてより深く勉強するため、大学の通信講座を受け始めていたのだ。まこは、その全課程を修了し名古屋の大学へと通うことに。中学校の卒業式すら出席できなかったまこが、大学のキャンパスに足を踏み入れ、講義を受けることになった。努力の甲斐もあって、「伴走型支援士」の資格(社会的弱者を支援するための民間資格)も習得することができた。
それを一番に伝えたかったのは、まこのことを心配しながらこの世を去った父親だった。「子どものころ、勉強しろと厳しく言っていた父親の思いが初めて分かった…」。息子の活躍を夢見ながら、支援士としての新たな生活をスタートさせることになった。