また、ヨハン・ザルコ（ホンダ・カストロールLCR）と中上貴晶（ホンダ・イデミツLCR）はともに転倒リタイアで終えている。
不調が続くホンダ勢は、初日から厳しい走りだしとなり、全ライダーが予選Q1からのアタックとなった。4名がミディアム／ソフトのタイヤを選択して予選Q1に挑み、ザルコとミルはセカンドアタックで2分02秒台へと突入させる。ザルコは2分02秒380でホンダ最上位となる19番グリッド、ミルは2分02秒829で20番グリッドを獲得した。
中上とマリーニは早々に自己ベストを更新するも、2分03秒台の壁を破ることはできなかった。それにより、中上は2分03秒114で21番グリッド、マリーニは2分03秒249で22番グリッドからのスタートとなった。
スプリントでは、ホンダを含む全ライダーがミディアム／ソフトのタイヤを選択。各車一斉にスタートを切ると、オープニングラップでは中上が他者との接触により転倒。さらに4周目にミル、7周目にはザルコが転倒を喫し、3台がリタイアとなった。マリーニは後方で独走状態となったが、17位でチェッカーを受けた。ホンダ勢としては完走はマリーニの1台のみとなり、厳しいスプリントレースとなってしまった。
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「今日はとても複雑なレースだった。マシンにチャタリングが発生したのは初めてのことで、決勝までには修正できる見込み。現状の順位では、とにかくいろいろなセッティングにトライして、走行時間を最大限に活かすことがベストだと思う。これからまたチームと一緒に、決勝レースでなにができるのか、これからどのように開発を進めればいいのかを考えていくよ」
■ジョアン・ミル（予選：20番手、スプリント：リタイア）
「スタートはとてもよかったけれど、ほかのライダーと接触したことでマシン左側のウイングとフェアリングが破損してしまった。そのため、コーナーでの切り返しやブレーキングでマシンをコントロールするのがとても難しく、ついには転倒してしまった。幸いにもケガはなくて、決勝も走ることができる。まだやるべきことがたくさんあるので、落ち着いて目の前の仕事をしっかりこなしていきたい」
■ヨハン・ザルコ（予選：19番手、スプリント：リタイア）
「僕たちの目指す目標とはかけ離れた結果だった。とにかく、マシンのベースセッティングを調整しなければならない。今日は後方からのスタートになったので、ひとつでも順位を上げることが目標だった。そして、できるだけ多くの情報を集め、明日につなげたいと思っていた。転倒したのは、旋回性を上げようといつも以上にマシンを寝かせたときに、フロントのグリップを失ったことが原因。決勝ではばん回したい」
■中上貴晶（予選：21番手、スプリント：リタイア）
「レース中のアクシデントで転倒し、リタイアに終わりました。不運なレースでした。今日のスプリントは、決勝に向けていろいろなことを試したかったのですが、それができませんでした。金曜日、土曜日と、チームと一緒にいろんなことにトライしてきましたが、なかなか結果につながりません。日曜日の決勝では、これからにつながるレースにしたいです」
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