舘ひろしが「運命だった」と言う出会いから5年 黒川想矢と映画初共演 変わらぬ魅力と期待語る

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2026年06月04日 05:00  日刊スポーツ

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映画「免許返納!?」で共演する親子のように仲の良い舘ひろし(左)と黒川想矢(撮影・柴田隆二)

俳優舘ひろし(76)黒川想矢(16)が「免許返納!?」(河合勇人監督、19日公開)で映画初共演し、このほど日刊スポーツの取材に応じた。舘が「運命だった」という出会いを振り返り、映画初共演が実現した思いを語った。


2人はNHKBSドラマ「剣樹抄〜光圀公と俺〜」(21年)で初共演。黒川が「舘プロに入れてください」と直談判したことが実り、翌年に舘プロ入りした。


出会いから5年、黒川にとっても念願だった映画初共演が実現した。「免許返納!?」で舘は、免許返納をめぐる騒動に巻き込まれるスター俳優南条弘を、黒川は主人公の盟友の息子を演じる。


舘は「想矢から学ぶことが多くてね。お芝居がこれ以上うまくなったらどうなっちゃうんだろう。本当は試験勉強で忙しいんですけど、この役は想矢しかできないと思って、今回はお願いして出てもらいました」と言う。ハーレーに2人乗りする場面もあり「想矢はバイクの後ろに乗るのも初めて。僕がちょっと手を離したら『やめてください!』って言うんだよ」と、楽しそうに振り返った。


黒川は「毎日かっこよかったです。時代劇でご一緒した時とはまったく違う舘さんが現場にいらっしゃいました。舘さんの現場の様子には、毎日学ぶことがすごくたくさんありました」と話した。


互いの存在の大きさ、魅力を聞くと、黒川は「お芝居で迷ったり悩んだりした時、そういえば舘さんがあんなこと言ってたなと思い出したりするんです。舘さんの言葉が後になってふに落ちることもあります」と言い「何でも相談しちゃいますね」と笑みを見せた。


舘は「この年齢って、迷って当たり前だもんね。そういうふうに気持ちが揺れるのも魅力だと思います。それに、想矢は目でお芝居できて、目の力があるのは天性のもの。出会ったころから変わっていない」と語りかけた。


2人の間にある信頼感、きずなは強い。いい出会いだったことが大きい。黒川は「『剣樹抄』は旅をするシーンが多かったんですけど、いつも一緒に朝食べるか? って言ってくださったんです。子供に対しても同じ目線で声をかけてくださるのがすごくうれしかったですね」。俳優を続けるか迷っていた時期でもあったそうだが、「舘さんともっと一緒にいたいと思いました」と話した。


舘は照れて「僕を見て俳優が簡単だと思ったんじゃないですか」と冗談を含ませて笑ったが「大人だからこう、子供にはこうという区別はしないんです。(出会いは)運命だったんじゃないですかね」と、思いをはせた。


昨年は「国宝」での演技が話題になった黒川。これからへの期待を問われると、舘は「気持ちで演じられる俳優さんになってほしいです。何かを見てきれいだなと思ったり、どこかに行って心が動いたり、恋をしたり…。感受性を大事にしてほしいですね」とした。次に共演するならどんな設定で? と聞かれると「『ペーパー・ムーン』みたいなのいいよね」と、詐欺師の男性と少女が旅してきずなを深めていく73年公開の米映画を挙げた。


黒川は「また共演したいです。僕は頑張らなくちゃいけないですね」と気持ちを込めた。


写真真撮影では、黒川の舘プロ入り会見時と同じポーズのツーショットもお願いした。10センチも身長が高くなった黒川を見て、舘は「伸びたね」と優しく笑った。【小林千穂】


◆舘(たち)ひろし 1950年(昭25)3月31日、名古屋市生まれ。75年、オートバイチーム「クールス」結成、レコードデビュー。76年、映画「暴力教室」で俳優デビュー。79年からテレビ朝日系「西部警察」出演。83年、石原プロモーション入社。ドラマ、映画「あぶない刑事」シリーズ、映画「免許がない!」「終わった人」「港のひかり」、「ゴールデンカムイ」シリーズなど多数。歌手としても「泣かないで」のヒットがあり「NHK紅白歌合戦」2回出演。21年に立ち上げた「舘プロ」を率いる。20年旭日小綬章受章。179センチ。


◆黒川想矢(くろかわ・そうや)2009年(平21)12月5日、埼玉県生まれ。5歳から仕事を始め、CMなどに出演。23年「怪物」(是枝裕和監督)で映画デビュー、ブルーリボン賞新人賞など受賞。25年は映画「国宝」に出演し「日刊スポーツ映画大賞/石原裕次郎賞」で石原裕次郎新人賞。11月には初の海外作品となる日韓合作映画「3ミリの恋」が公開を控える。特技はキックボクシング。趣味は写真。168センチ(26年春取材時)。

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